2018/08/26

 北千住のオーセンティックバー・Peaceは古着屋・髭の隣、或いはささやの向かいにある、と言えばわかりやすいだろうか。あまりひとで賑わっても静かに飲みたい人間としては困るのだけど一方で多くのひとに行って繁盛して欲しいので書く。カクテルは美味しいし、ウィスキー、ブランデーは50年前のもの、ボトラーズなども取り揃えていて至福の時間を味わえる。そういうこだわりの強い店で、マスターの人柄が肩肘はらないのがこの店を魅力的にしている。

 音楽もよい。クラシックやジャズが流れる。有線ではない、いずれもマスターがCDを選んでかけてくれる。ぼくはここでキース・ジャレットに出会った。

 

 昨晩飲んだもの。サイドカー、ロングモーン41年、ポート・アスケイグ・ハーバー(カリラ)19年、マティーニ

 

 昨晩いっしょに飲んだ相手は生年月日が一日ちがいのひとだった。ぼくはいて座性が前面に出ていると自認しているけれど彼にはおうし座の影響を強く感じた。ひとは星の影響だけで生きているわけではないが、いずれにせよドッペルゲンガーが現れなくてよかった。こんな時、友情にせよ愛情にせよ、それが生じるのは他者の他者性から出発するのだと再認識させられる。

 

 強烈な思慕が距離を殺戮したいと願うとき、おそらく最も距離を意識している。