2018/07/15

神田で鈴木さんと対面した。 互いに学生時代から知っていたけれど直接会うのははじめてだった。彼はふたつ年下の、やわらかい雰囲気の青年だった。 小説の話を主にした。そのなかで、彼が言うには、世界をただ書くだけでも小説になる筈だと言っていた。世界…

2018/07/07

三日前の夕方から病で臥せっていた。 風の流れない台所で半日冷蔵庫にしまい忘れた牛乳を、異臭がしないから、と飲んだのが、いわば食あたりが直接の原因だ。そこに衰弱からか風邪もひいた。しきりに腹痛に襲われ、茶色い水分をないのに絞り出し、頭痛と高熱…

2018/06/22

いま「新約聖書」を少しずつ読み進めている。 手に取るにあたり特段の理由があるのではない。いつかそのうち読もう、という気持ちがやわらかな枝先に実るつぼみのように膨らみ、そのうち何となく書店で、もののついでに聖書を購入し、そして実際に開いた。 …

2018/01/01

何度となく世界が終わる、と呟いた。世界の終わりを信じた。世界の終わりを、続くこの世界で飽くことなく歌うロックバンドみたいに。世界は終わっていない。 年の明けを跨いだ掃除を終えたあと、ベランダに出て煙草を吸いながら、風の音が聴こえる静かな夜を…

読書ノート――『失われた時を求めて -逃げさる女-』(マルセル・プルースト)

「アルベルチーヌさまはお発ちになりました!」という使用人フランソワーズの台詞にはじまる「逃げ去る女」と題された章は以後、約250頁に渡って出奔そして死後におけるアルベルチーヌの不在という主題を巡って展開される。この章は、延々と不在の女に対して…

読書ノート――『精霊の息吹く丘』(モーリス・バレス)

バレスは、尊敬しながら軽蔑する、という規則をもった遊戯を発明した。 さて、先日『精霊の息吹く丘』なる小説を読んだ。作者はモーリス・バレス。1862年生まれのフランス人であり、そして小説は著者最晩年の本である。バレスについて語るとき、引き合い…

ブログ移転しました。

掲題の通り。 http://watermaid.hatenablog.jp/ 上が以前の。ひとつのアカウントで幾つものブログを管理できることを長らく知らなかったので、ふたつのアカウントを作ってしまうという間抜けな状態がしばらく続いてた。なので、統一した。 何をするにしても…